昨年秋に、引き合いを頂いた圧電素子を駆動するためのアンプ回路が、ようやく基板という形で完成しました。M教授のアドバイス、ご要求を色々と盛り込みながら、ユニバーサル基板でいろんな試作品をキャッチボールしながら、とりあえずの完成に至りました。ワット数がある程度限定されていたので、出力段には、パワトラ、FETを使用せず、電流帰還形のパワーOPアンプを採用したところが、特徴になっています。
当店の技術的には、初めてCADを使っての基板配線設計を自身で行い、近隣国の安価な基板屋さんに直接発注したものです。まあ、100パーセントとは言い難いですが、お客様であるM先生の要望は満足するものになったと思います。この商品は先生の要望で、実装品は1セットだけの納入で、残りは基板、部品、トランス材料(コア材、巻線)を納入して、研究室の学生さんに作らせるとの事で、組み立ての手順書とビデオを添付させてもらっております。学生さん、トロイダルコアは巻くのは大変ですが、これも修行と思って、頑張ってくれるといいな~と思います。
本機の概要は、500kHz~1MHzの交流を圧電体の共振点付近の負荷インピーダンスが大きく誘導性から容量性に切り替わる状況下においても、安定に増幅することが出来ます。DCからは増幅できませんが、ACの周波数を2倍程度の範囲に限定することで、大幅な回路の省略、小型化、低価格化を実現しています。
なお、トランスの巻数、コア材を調整することで、現在4.5MHz程度まで対応が出来ており、当面は10MHz/数ワットまで対応できるように、先生方の要望している高周波化に対応していきたいと考えております。
