ミッション

Green_Semiconは、製造現場で余った電子部品を、壊れた電子機器の修理や、将来のエンジニアを育てるために有効に使い、また必要な人に届けることで、日本中のエンジニアを幸せにしたいと思ってます。

1⃣使いたい電子部品を全国のお客様に届ける

 私たちが学生の頃は少ないお金を持って、秋葉原によく部品を買いに行きました。Z80や6800などのICが出た時には、買えなかったけど、店のウインドでオーこれかーなんて眺めていた記憶があります。今は秋葉原も大きく変わり、電子部品屋さんもどんどん無くなってしまい、簡単に電子部品が入手できなくなってきています。地方にお住まいの方はなおさらです。また、面実装品が主流になるにつれて、リール単位でしか売らないといった所も増えて、それでは、個人の趣味や古い電化製品の修理をしたい人達にとっては、入手がさらに困難になります。Green_Semiconは基板屋、メーカ等で使われなくなった電子部品を買い付け、それを在庫として置き、必要なお客様に、必要なだけ、リーズナブルな価格で、全国どこでも均一配送料にて、お届けしております。

2⃣産業機器等の小ロット製品を延命したい

 私は、長い間産業機器の開発設計に携わっていました。産業機器は生産ロット数が少なく、私たちの生産数だけでは、電子部品メーカの必要生産数を消費できないので、流れている部品、セカンドソースのあるICに限定するとか設計上の対策は打っていたものの、昨今の半導体を中心とするディスコンの乱発には、常に悩んでおりました。基板レベルではその電子部品1個でも入手できなくなれば、生産はストップし、基板の再設計→試験からやり直しになるなど、多くの時間とコストが発生します。しかし、これは必要ではあるけれど、若いエンジニアにはもっと前向きな仕事に専念してほしいと思っています。Green_Semiconでは、もうすでにディスコンになった部品についても積極的に買い付け、ディスコンで苦しんでいる小ロットメーカ様に継続生産のために利用して頂き、無意味な再設計をしない一助になりたいと思っております。

3⃣古い電気製品の修理につかって欲しい

 サラリーマン時代は、電気製品の修理は受けておりませんでした。それは基本的に通勤時間等で自分の時間が取れなかったためと、部品が手元になかったためで、地元、親類で頼まれた時などは、多少心苦しく思っておりました。独立してからは時間と部品があるので、積極的に受けるようにしております。今までに修理したものは、電気釜、プロ用食品ミキサー、シンセサイザ、スキー用タイマ(レース用)、デジタルカメラ、サブウーハースピーカー等です。残念ながら、サブウーハーのみ、修理ができませんでしたが、それ以外は修理完了し、お客様に無事戻す事ができました。これが結構楽しいんですよね。修理して感じたのは、古い商品ほど味わい深い設計である事、意外な所が故障原因である事等々、その面白さはサラリーマン時代には絶対に得られないものです。機械部品は新たに作ることができなくはないのですが、電子部品はそうは行かないので、そこも部品販売を始めて良かったな~、と思っています。 今、古い家電、車、バイク、生産設備等を修理し、延命して使い続ける人が増えているようです。
 Green_Semiconの電子部品は、オーディオ用(コンデンサ、IC、トランジスタ、FET)、車載温度対応品(電解コンデンサ、セラミックコンデンサ)、ディスコン品(全般)など、こだわりのある人たちに電子部品を供給していきます。

4⃣将来のエンジニアの卵たちを育てたい

 プロジェクトXって番組、ありましたよね。日本がイケイケだった時代、多くの物(青色半導体、ウオークマン、カラオケ、超音波モータ等)を日本が創りだしていました。
 Green_Semiconは、少しでも多くの子どもたちに理科に興味を持ってもらうべく、電子工作会などのお手伝いをさせてもらっています。2022年度は、埼玉県にて小学生高学年~中学3年生までを対象とした、夏休み電子工作会を、大学の先生、圧電体製造メーカと協力して開催します。Green_Semiconは講師派遣、在庫電子部品の安価提供、部材&工具の手配等を、日本復活の野望を持って協力しています。
 また、これら工作会用に創ったキットは、商品として当店で販売もしておりますので、よろしければ、ご利用ください(※一部企業様に部品提供頂いているキットは、電子工作会など教育使用に限りますので、ご相談ください)。

5⃣圧電体の応用製品を作りたい

 私のサラリーマン時代の半分は、圧電体に関わる商品開発でした。圧電体は、電気←→機械を最も小さな単位で変換できるユニークな物質であるにも拘わらず、その応用製品はまだまだ十分とはいえません。私にも圧電応用製品のアイデアが幾つかありましたが、勤務していた会社ではその実現が難しく、今はフリーなので、地道に開発をしていきたいと考えております。Green_Semiconの店主も、生涯、いちエンジニアです。その為、学会のお手伝いを僭越ながらさせて頂きながら、これを通じて圧電の研究者、企業様との繋がりを持たせて頂いております。

6⃣SDG’Sと日本の未来にちょっと貢献

 これまで書いてきたように、今まで廃棄していたような古い部品を、産業機器の生産の延命、古い電化製品の修理、生産設備の延命修理、子供たちの電子工作等に活用ができれば、少しだけSDG’sと日本の未来に貢献できるかな?と思っております。